ICTを「自立と安心」の道具に
「スマホが使える」ことがゴールではありません。
“暮らしが安心できる”,“日常の困りごとが減る”,“家族とつながれる”,
——それこそが,ICTcare(ictcare.jp/ICTケア)がめざす未来です。
高齢者のICT利用におけるハードルは,単なる操作の難しさだけではありません。
「こんなときどうする?」,「誰かに聞けない」,「迷惑かけたくない」といった,心理的な壁や孤立感も含まれます。
ICTcareは,そんな思いや状況に寄り添い,
「できる・できない」でなく,どうすれば安心して続けられるかをともに考えるサイトです。
対象読者
・ICTの利用に戸惑っている高齢のご家族がいる方
・ICTを通じて自立や安心をサポートしたい介護者・支援者
・「使いこなす」でなく「使って暮らせる」ことを大切にしたい方
ICTcareで提供すること
高齢者にやさしいスマホの活用法
- 操作を覚えることが目的ではなく,生活の中で「できた」を増やすヒントを提供
- わかりやすい画面写真・トラブル時の対処例・家族で話し合うためのチェックポイントなど
つながりと安心のためのICT支援
- 「何かあったときに連絡できる」仕組み
- 離れて暮らす家族と安心をつなぐ,見守りアプリやLINEの活用事例
- 「教える側」も「教わる側」も疲弊しないための,コミュニケーション設計
自分らしく暮らすための選択肢
- すべての機能を使いこなさなくてもいい
- 「どこまで使うか」「どこを家族がカバーするか」を一緒に考える視点
- 通信費の見直し・セキュリティ対策・迷惑対策など,暮らしを守る視点も
ICTcareの特徴
“使える”で終わらせない,その先を見据えた設計
ツールとしてのスマホだけでなく,生活の文脈や心理的ハードルも含めて丁寧にナビゲートします。
支援者目線と本人目線の両立
ICTの現場で働く経験者が執筆・監修。
「使う人」,「支える人」双方の視点でつくられた,実践的で押しつけのない情報設計です。
収益性より「伝わる・つながる」を優先
ICTCareの内容には広告・アフィリエイトを一部含みますが,
“必要な人に,必要な情報が届く”ことを最優先に編集しています。
執筆者について
ICTcareは,教育とICTの現場に携わるNaruが運営しています。
このサイトを立ち上げたきっかけは,離れて暮らしていた祖父母の存在です。
祖父は退職後にワープロを使い始め,80歳を過ぎてからパソコンデビューを果たしました。電話好きの祖母は,自宅の固定電話をコードレスに替えると,階段に腰掛けて友人と長電話を楽しんでいました。やがて手にした携帯電話には,お気に入りの鈴付きストラップ。亡くなる直前まで「そろそろスマホに替えた方がいいのかな」と迷っていたことを覚えています。
祖父母と連絡を取り合うのは年に数回ほどでした。「便りがないのがよい便り」——そう思っていましたが,会えなくなってからは,もっと連絡を重ねればよかった,もっと田舎に帰ればよかったと振り返ることがあります。幸い,祖父母は最期まで概ね元気で,介護の面で大きな負担はありませんでしたが,今あらためて考えると,その時代だからこそ十分だったことも,今なら技術で補えたことがきっとあったはずです。
そうした思いから,ICTcareを始めました。記事はいつも祖父母を思い浮かべながら書いています。あのとき「してあげたかったこと」を,今のご家庭で実現できるように——離れていても,日々のひと押しが家族とつながる合図になるように。ここで紹介する工夫や道具が,みなさまの暮らしにささやかな安心と便利さをもたらせたなら,これほど嬉しいことはありません。
なお,運営についてはinfeedが担っています。

